新新・社長の昼めし No.23 巣鴨駅 ラーメン『まるえ』の平打担々麺



No.23  元祖巣鴨式平打担々麺 1000円 ★☆☆

比較的暑い日の午後1時過ぎに大分前から気になっていたラーメン店に入りました。券売機を見たら中華そばなどプッシュしても券が出てきませんでした。よく見ると横書きで「木曜日は担々麺のみの提供になります」と書かれていました。チョイスの余地がありません。3週間前の週末の夕方にテレビでここの店主がゲストで出ていて、自家製チャーシューが美味そうなことと白河ラーメンをこよなく愛するラーメン人であることが印象に残ったので近く食べに行こうと思っていました。
供された担々麺は赤く染まってたっぷり、その中に太いチャーシューが入っていました。担々麺を過去に一度だけ食べたことがある筆者ですが、さて、大丈夫かと一振りしてスープを口に入れました。あっ、あまりに辛くて食べられません、口の周りで異変をキャッチ、そのうちあまりの辛さを感じたため喉が詰まるようで咳が出てきました。ヤバっ、どうしょう、吐き出す寸前、どうしょう、どうしょう、咄嗟に目の前にある水を飲みました、それでも収まらない、思わずスープ割りがあると思って、スープ、スープと若い店員さんに頼みました。出てきてすぐにガブガブと飲み干したら少し楽になり、気を取り戻しました。いやー、一瞬死ぬかと思いました。ふとどんぶりを見たらまだたっぷりあるじゃん、大海を小さな人間が泳ぐさまに似た心境で、果たして食べられるか。少し冷汗が出てきました。もう一杯スープをくださいと。それを見ていた怪訝そうな店主、しかし若い店員さんが出してくれました。辛さを薄めたスープを飲みながら自家製の麺を啜り、美味なチャーシューを食べ、何とか担々麺を8割ほど食べて辞しました。こんなにつらいラーメンを食べたことがありませんでした。思い出に残る一杯です。その上、この店はあの伝説のラーメン店『蔦』の跡地らしいです。筆者は当時電話予約して行こうとしましたが、システムが面倒なのと時間の無駄と考えて出向きませんでした。その後コンビニで『蔦』の中華そばが発売になり食べましたが、飯田商店のつけ麺ほどの衝撃はなく、まあまあの味でした。
『まるえ』のカウンター(8名)は木の温もりが感じられる白っぽいカウンターでした。それにしてもカウンターに座って食べていた人たちをチラリと観察していたら初老の人までぺろりと平らげていたのにはびっくりでした。もちろん自家製のチョーうまチャーシューをおかわりしていた若い人もいました。

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