クロス文化学叢書(Cross-cultural Studies Series)
発刊に際して

 21世紀は精神生活を豊饒にする世紀である。IT革命が進んだ今、書物の復権が叫ばれて久しいが、物質文明に浸食されてものが溢れてしまい、却ってものを見たり、感じたりする力が衰えてきている。慎ましやかな人間の存在が人間の創造した物質によって自らを破壊していることは事実である。今こそこうした人間の危機を打開し、世界の平和を求めて、知の円環 運動を射る新しい矢が必要なときである。このような事態に直面して、真の教養とは何かを地球規模で問いながら、真理は万人のために拓かれることを痛感したとき、 私たちは新たな知の地平を構築する意味の重要性に気づく。
 クロス文化学叢書(Cross-cultural Studies Series)は<知>の気球を飛ばして狭くなった地球をじっくり歩く試みとして発刊する。国と国との境界を超え 民族間の争いを超えて、私たちの精神生活が豊饒さを共有するとき、私たちは初めてshake handsできるのである。そこには政治的、経済的、社会的、文化的な枠組みから放たれて、ものごとの全体をよりよきバランス感覚をもって俯瞰できる地球人として自覚された人間がいる。ゆえに、クロス文化学(Cross-cultural Studies )とは国際間の交流をはかるものさしである。換言すれば、地球人としての自覚をより進化させる学問なのである。
 それはまた、異文化、多文化、多言語化の現状を認識し相互理解を深めていく知の円環運動でもある。出版界がかつてないほどの怒涛にある現在、あえて新教養書を発刊する意味は大きいが、また、幾多の困難も予想されることも事実である。ここに出版人としての自覚を促しつつ読者諸氏の共感を期待するものである。

2014年 9月
 

               
●クロス文化学叢書(Cross-cultural Studies刊行に向けて
下記は具体的な動きを「クロス文化にまとめたもの。

■企画情報ミニ新聞『クロス文化』創刊号 2011年7月25日。

『クロス文化』詳細記事はこちら

■2011年10月20日現在、執筆者エントリー20名

■その後の進捗状況 2
2012年2月27日現在、執筆者エントリーへの執筆打診
改めて第1巻のタイトルを思案中。有力タイトル→互恵関係(レシプロシティ)の国際交流―日本と世界

■その後の進捗状況 3
クロス文学叢書 Cross-cultural Studies Series 1巻『互恵関係(レスプロシティ)』の国際交流
2012年4月1日付で編集責任者の矢嶋先生からご執筆くださる皆様への手紙発送
→原稿締め切りは2013年3月31日)(2012年4月24日 小社編集部記)

■その後の進捗状況 4
→2013年4月 入稿10本

■その後の進捗状況 5 
2013年9月20日 矢嶋研にて編集打ち合わせ
追加原稿あり。編集担当者紹介。

■その後の進捗状況 6 
2013年11月 矢嶋研打ち合わせ。
※2013年9月〜2013年12月の間、売れる本を目指して議論白熱。
追加原稿あり。原稿13本入稿(2013年12月20日現在)。17本エントリー。

■2014年4月11日 編集責任者矢嶋先生を迎えて編集会議。
全体的な流れを勘案して刊行日を2014年9月に決定。


■2014年6月21日 執筆者との集い開催。司会は編集責任者の矢嶋先生。
執筆者8名出席。カバー見本と初校ゲラ見本を持ち込み、執筆者との意見交換それに刊行までの流れなどを話し合う。
只今編集作業に着手。

■2014年9月17日 編集作業終了。
英文タイトル付き。

クロス文化学叢書 創刊
第1巻 編集責任 矢嶋道文 『互恵(レシプロシティ)と国際交流』
A5版・上製・約350頁 本体4,500円

キーワードから読み解く<社会、経済、文化史>
2014年9月30日発売

只今好評発売中。